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【書評】僕の初恋をキミに捧ぐ 第10巻
| Feb |
| 03 |
| 2008 |
待望、僕の初恋をキミに捧ぐ 第10巻。
本巻は、少コミ07年21号~08年02号までに掲載された51st~56thまでの6話+特別編1話を収録。9巻で繭のため、心臓移植を決意した逞が...というところから、51stはスタートします。
これ以降はネタばれが発生します。問題ない方のみ、下記からどうぞ
※下記はネタバレを含みます。
51st 廃棄(はいき)
あらすじ:心臓移植することは、言い換えると、「今の心臓を捨てる」こと。心臓と一緒に心までも失いそうな逞の葛藤が描かれた。また、昂と五十嵐の関係が微妙な進展も。
52nd 灯火(ともしび)
あらすじ:ついに五十嵐さんが昂に告白。微妙な状態が続く中、バイト仲間が五十嵐さんを狙いバーに連れ込もうと画策していることを知った昂は五十嵐を助け...
53rd 不意(ふい)
あらすじ:ラブラブな昂と五十嵐。繭にその報告をし、完全に繭への思いを吹っ切った昂。幸せの最高潮の昂はドナーカードを...。しかし、バイト中の五十嵐にラブラブな電話をしている最中に突然昂は倒れ...
54th 幸運(こううん)
あらすじ:逞と同じ病院に担ぎ込まれた昂。今までの頭痛はやはり脳に異常がある前兆だった。脳死状態に陥った昂は脳死判定の6時間を経っても目覚めない。昂が持っていたドナーカードには心臓移植にだけ丸が付けられていて、逞は...
55th 表裏(ひょうり)
あらすじ:昂が脳死と判断されたため、地理的・年齢的に有利な逞が選ばれる。昂を知らない周囲の人たちは喜ぶものの、心臓移植が昂の死と引き換えであることに苦悩する逞と、逞の心情を考えて泣く繭。繭を幸せにするために生きると誓った逞だったが...
56th 無私(むし)
あらすじ:昂に目覚めて欲しいという気持ちと、逞が生きたいという気持ちの中で揺れ動く、逞と繭。逞に生きて欲しいと強く願う繭は、それ以上に逞に辛い思いをさせたくないと願うことから、ある結論を逞に告げる...
特別編:もっと生きたい
あらすじ:幼少時代の逞と繭のお話。夜中にひょこひょこ抜け出す二人を懲らしめるため、看護師は二人に病院の怖い話(作り話)を教える。ただ、それは逆効果で、二人の病院探検が始まる。
総括
泣きました。ええ。もう、心臓に悪いです。この作品。
最終巻が発刊されてみないと分かりませんが、たぶん本巻が一番内容の濃い巻だったという結論になるのではないかと思えるぐらい、逞と繭の葛藤が描かれています。
実際、脳死状態とはいえ、人の命を止めて臓器を取り出すという行為は、医療関係者、患者ともに精神的な負荷を伴うものなのだと思います。それが友人や知人となると、どれだけの葛藤となるかは想像を絶するばかりです。本作では心理描写がよく描かれています。
読者としては、昂が生き返って、違うドナーが現れて逞も生きるというのが一番のハッピーエンドなのでしょうが、どういった結末を迎えるのでしょうか。せめて逞と繭には幸せになってもらいたいものです。
少女コミック本誌でも、最終回に向けて連載が続いていますが、結末が知りたいけど、終わって欲しくない漫画です。
評価:★★★★☆(4つ)
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